
[とくダネ!ナオキ 第125話]受けいれれる?
「ら抜き言葉」のタイトルは…やはりウケイレラレナイ!
今回は第115話の続編ともいえる話題です。少し前のことですが、テレビから「ラテならミルクってこと?」という声が聞こえてきました。画面を見ると

株式会社明治のCM
株式会社明治のCMでした。これだけを聞くと少し違和感を覚えるのですが、それが狙いのようで、わずかな違和感が視聴者をCMに引き付けるのです。人によって異なるとは思いますが私にはラテはミルクだから「ミルクならミルクってこと?」というふうにとらえて引っかかってしまったわけです。このキャッチコピーではラテはカフェラテのことを意味し、カフェラテの主役はミルクなのだと言っているのです。うまくひっかけられたので、これは受け入れられます。
別の日には「本物の土からできた土鍋」という声がTVから聞こえてきました。私は「偽物の土があるんかい!」と声に出して反応してしまいました。「本物」と聞くと、とっさに対義語の「偽物」が思い浮かんでしまったからです。このキャッチコピーも私には効果的でした。よくよく考えれば「本物」には異なるニュアンスもあります。
Googleで「本物の土 土鍋」を調べてみました。
「本物の土」から作られる土鍋は、蓄熱性が高く、遠赤外線効果で食材の芯までじっくり火を通すのが最大の魅力です。化学物質や金属を含まない自然の陶土で作られており、伊賀焼や萬古焼などの伝統工芸品が広く愛されています。
化学物質や金属を含まない自然の陶土が土鍋に使用する本物の土だということが理解できました。「本物の土」という表現は受け入れられそうです。
しかし、テレビやネット、さらには街中のポスターの表現には気になるものが多々あります。最近気になったものをいくつかあげます。
別の日にテレビから
便秘が乱れる
という声が聞こえました。「便秘」だけで便通が乱れた状態を表すのでそれが乱れるというのは意味が重複しています。ここは、「便通が乱れる」というべきところつい言ってしまったというところでしょう。同様なうっかり発言に「健康が悪くなる」というのもありました。多分「体調が悪くなる」と言いたかったのでしょう。これらは意図がくみ取れる軽いミスなので見逃します。
次は、都営地下鉄の駅構内で見かけたポスターです。「酒酔い50%」(第114話参照)に続く歩きスマホ防止のポスターです。

一見問題なさそうなポスターです。しかし、私には気になるところがあります。「前をみて」には「を」という助詞が使われていますが、「周りみて」では助詞が省略されているのです。省略しても意味は通じるので問題はないのですが、どこか引っ掛かります。こんな些細なことと思われるかもしれません。しかし、表現に一貫性がないと言って、こだわるのが私の悪い癖です。制作者は助詞を省略してまでも文字数(音数)を合わせることにこだわったのかもしれません。デザイン的にはそのほうがきれいです。よって、このポスターは受け入れます。
それだけではよく理解できなかったのが、次の株式会社ファンケルの車内ポスターです。

最後の列、何が無料なんでしょう?このポスターだけでは私には想像できません。そこでFANCLのホームページを調べてみました。

コピーを読んだ瞬間にわかりました。なぜ車内ポスターの最後の行を
ファンケルのお店で、
肌の健康測定が無料です
などにできなかったのでしょう。*を付けて「疾病を診断するものではありません」と註を追記することを嫌ったのかもしれませんし、「FANCL SKIN PATCH」が肌の健康測定のプログラム名称であることをすでに知っている人達だけに向けたポスターなのかもしれません。
残念ながら、私には受け入れられません。
表現は面白いのに結果的に受け入れられなかったのが次です。

第103話で紹介した看板の反対側にある看板に書かれた表現です。双子素数というものは知っていても、12番目の双子素数なんてすぐに分かるのは天才だけでしょう。大部分の人はAIに聞くしか答えは得られないでしょう。私もAIに聞きました。今回はGoogleです。

すぐに150と教えてくれました。しかし、地下鉄の駅に設置する看板の表現としては、調べるのに手間がかかるので私には受け入れられません。
以上、単なる私個人の好みの問題にお付き合いくださりありがとうございました。