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パセイジ通信

とくダネ!ナオキ 第40話
とくダネ!ナオキ

[とくダネ!ナオキ 第40話]立ち止まろう

今回はポスターの話題とか?

はい。でも、話題に入る前に報告が一つ。前回「第39話 どっち通行?」で話題にした通行方向が改善されていました。2023年1月31日現在のことですが、第39話、写真3の右側通行が左側通行に変わっていました。クレームが多かったのかな?

写真 3

2022年末の新宿駅西口の小田急線の地下通路

写真 3(現在)

2023年1月現在

この記事が影響していたのなら面白いですが。(笑)

ということで、今日の話題です。都営地下鉄のエスカレーターに乗ると次のようなポスターが目に入りました。

駅のポスター

エスカレーターでは歩かないという啓蒙ポスターですね。

最初「止」という漢字がうまく認識できなかったのです。文字の中に描かれたイラストに注目してしまったからです。そこでイラスト無しのものを作って比較してみました。

駅のポスター

オリジナルのポスター

文字内側のイラストを消去したもの

「止」内側のイラストを消去したもの

私の主観では右側のイラストがない方が読みやすいですね。

そうですね。「止まろう」というフレーズは右側の方が伝わりやすいですね。

それに「立ち」の吹き出しが「止」の文字としての識別を邪魔しているようにも思えます。ただし、イラストの意味するところは分かりやすいので、これはこれで生かしたい気はします。私自身はグラフィックのクリエイターではないのでこの議論はここまでにしておきましょう。

ここで話題にしたいのはエスカレーターで歩かずに立ち止まることです。一般に大阪以外でエスカレーターに乗る人は、歩かないときは左側に立ち止まります。右側で立ち止まるには勇気が必要になりますね。

大阪では逆ですけど普通の常識ですね。

私は通勤時間帯などには右側を歩いてしまうことがあるので、急いでいる人の心理は分かるつもりです。だから右側に立つことは躊躇してしまう。

たまにどっかりと気にも留めていない人もいますけど、急いでいるときは勘弁してほしいですね。

先日、テレビでもそのことを話題にしていました。左手が不自由な人が出演し、右側に立つしか安全に乗れないというのです。それなのに、心ない人は歩くのに邪魔だと非難の声を浴びせるというのです。さらに、若い人へのインタビューでも、右側に立ったことはあるが、そのとき「邪魔だから立ち止まるな」と歩いている人から非難されたという回答がありました。また、TVレポーターによれば、左側に立ち止まって乗っている人に右側を歩く人が接触し、立ち止まっていた人が倒れるなどして怪我をするケースがかなり多いというのです。

最近、エレベーターは立ち止まってください、というアナウンスが目立つようになりましたね。

テレビの結論は積極的に右側に立ち止まってエスカレーターに乗りましょうというものでした。

接触の原因のひとつとして、手すりに接触するのが怖くて中央寄りに立ってしまう人がいることが考えられます。特に高齢者は体の動きが鈍くなっているので怖くて中央寄りに立ってしまう人も少なくありません。そこに勢いよく後ろから接触されると体のバランスを崩してしまうのです。

私も追い抜くときに明らかに体の不自由な人や高齢者の場合は気を付けるようにしていますが。

歩く人に、その手前で止まるなどの思いやりが求められるのですが、すべての人に思いやりを求めることは非現実的です。そこで、右側でも立ち止まろうということになるのですね。

なるほど、やはりそういう事故も増加してのことですか。

鉄道会社でもいろいろと手は打っています。先日次の写真のような光景に出くわしました。

これは問答無用のサンドイッチマンですね。

エスカレーターの誘導員がプラカードをぶら下げて右側に立ち止まったのです。これは効果的ですね。しかし、このとき1度お目にかかったきりです。また、この駅では現在エスカレーターが2本平行に動いており、片方を高速運転しています。係員が乗り口で「こちらのエスカレーターは高速運転しています。」と誘導しています。
体感的には1.2倍くらいの速度ですが、それでも「遅いから歩きたい」という欲求は軽減されるでしょう。私的で素直な気持ちとしては、前方に立ち止まっている人がいなくて、半分はみ出した人もいいないときは「歩くことを許してほしい」と思いますが、公的にはきっと「エスカレーターでは立ち止まりましょう」と言ってしまうような予感はします。

それはすでに公的発言です(笑)

余談ですが、新大阪駅の下りホームの神戸寄りのエスカレーターが面白い。下り列車が到着して降りエスカレーターに乗る最初の客が左側に立ち止まった場合、客が途切れない限り、続く客は大阪人であっても左側に立ち止まることが多いのです。上りホームへの昇りエスカレーターでも同様にたまに見かける光景です。

新幹線に乗る大阪人は意外とこだわりはなさそうですね。

大阪人はイラチ(せっかち)なだけです。(笑)

徳田直樹 プロフィール