[とくダネ!ナオキ 第38話]大新聞における中国人名の読み
今年最初の話題は最近の主要紙の中国人名表記のことだとか?
以前、「間違いだらけの外国語表記」という話題で中国人の名前の読みについて触れました。日本の新聞が正しい発音を表記していないという話です。
もちろん覚えています。人名だけでなく日本の地名などを中国語表記しても意味がないということでした。
ところが最近様子が変わりました。大新聞が中国人の人名にカタカナで読みを付け始めました。まだすべてではないですが、習近平など著名人の読みを付け始めました。
以下に朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞(以下、日経新聞と記載)の3紙を例に挙げてみます。毎日新聞には読みが書かれた記事を見つけられませんでした。
まとめると次のようになります。
- 朝日新聞 シーチンピン
- 読売新聞 シージンピン
- 日経新聞 シー・ジンピン
(参考:英語)Xi Jinping
各紙で表記が異なりますね。
まだ、始まったばかりの動きなのでばらつきはしょうがないでしょうが、漢字変換すると次のようになり、
朝日新聞の読みに他意を感じるのは私の思い込みでしょうね。
- シーチンピン(珍品)
- シージンピン(人品)
珍品! ココでは言えないくらい笑えます。意図してということならほんの少し朝日新聞を見直しますけど。(笑)
朝日以外の読みのほうが現在の中国語の発音に近い気がします。といっても日本語にない音なのでどちらも似た音とはいえるのですけど。中国語の発音は時代によって大きく変化してきましたが、「しゅうきんぺい」という日本語の読みは漢時代の発音(漢音)に近いそうです。
昔は上海をジョウカイに近い発音をしていたと何かの文献で読んだことがあります。日本語の音読みはこの時代がベースなのでしょうか?
そうかも知れませんね。呉時代の音に近いという説も聞いたことがあります。過去の記事を読む限り最初に「読み」を入れたのは読売新聞だと思われますが、定かではありません。
テレビなどのメディアでは未だに日本語読みですが、新聞では正しい発音で記載するようになってきたということですね。
まだ、すべての中国人人名に読みが付いているわけではないようですが良い動きだと思います。最近亡くなった江沢民氏については、
- 読売新聞 ジアンズォーミン
- 朝日新聞 見つからず
- 日経新聞 ジアン・ズォーミン
(参考:英語)Jiang Zemin
でした。
普通に考えたら姓名の間にスペースか中黒が欲しいですね。そう考えたら日本人の表記も一定ではありませんね。
読みは各紙で申し合わせて統一して欲しいですね。このような読みの記載は、ぜひとも続けていただきたいと思います。他紙もこれに見習うべきだと思いますね。
規格で策定したらどうですか?(笑)