2025年11月20日に

が公示されました。

JIS X 0154は、システム／ソフトウェアに関する情報（利用者用情報、仕様書、サービス文書など）を組織として効率的に管理するためのプロセスモデル を定めた規格です。この規格は2023年に発行されたISO/IEC/IEEE 26531:2023を基に作成されたものです。

主な目的は以下の通りです。

• 情報（コンテンツ）のライフサイクル管理を標準化する
• 再利用可能で一貫性のある情報提供を実現する
• 複数メディア（印刷物、Web、アプリ内ヘルプなど）への情報提供を統一的に行う
• 組織のコンテンツ管理プロセスを改善する

この規格が扱う情報には以下のものが含まれます。

• 製品ライフサイクル情報（設計、要求、テスト、変更履歴）
• ユーザ向け文書（取扱説明書、オンラインヘルプ）
• サービス管理文書（手順書、SLA、ポリシー）
• メディア、チュートリアル、ガイド
• コンポーネント化されたコンテンツ（小さな情報単位）

この規格の利用が勧められる企業・組織は以下のとおりです。

• 取扱説明書・ヘルプ・技術文書を大量に扱う企業
• ソフトウェア／Webサービス企業
• 頻繁にバージョンアップがある製品を扱う企業
• 既に CMS / CCMS を運用している、または導入を検討中の組織
• 文書の複数形式（PDF, Web, HTML Help, アプリ内ヘルプ等）を生成する組織

徳田直樹 プロフィール