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パセイジ通信

ひとり情シス奮闘記

パセイジはこうして在宅勤務を実現した① ~ はじまりの話

それは2020年春に始まった

この記事を書いている今はコロナ禍真っ盛り。まずは世の多くのホワイトカラー企業が直面した「在宅勤務(広義ではテレワーク)」についてお話ししたいと思います。
2020年初頭から世界を席巻した新型コロナウィルスへの感染リスク回避のため、みなさまもいろいろな対応に追われたことかと思います。とりわけホワイトカラーの職種では、否応なく在宅勤務に迫られたことと推察します。
パセイジも例外ではなく、世の情勢に足並みを合わせるかのように、現在に至るまでに都合3回在宅勤務を実施しました(推奨という扱いで、強制ではありません)。世に言う第一波・第二波・第三波に合わせての実施です。

第一次:2020年4月13日(月)~2020年5月29日(金)
第二次:2020年7月27日(月)~2020年9月30日(水)
第三次:2020年12月21日(月)~2021年2月5日(金)(予定)

第一次在宅勤務の開始時期からわかると思いますが、ちょうど国・政府が非常事態宣言を発令した時期から在宅勤務に突入したことになります。ギリギリセーフ。
ネットワーク管理者の観点から在宅勤務を意識し始めたのはそれよりも前、2020年の3月頃からでした。家庭の事情でお子さんが登校不可になるなど、出社が難しくなるケースが散見し始めていたし、都・県をまたいだ通勤も自治体の要請で難しくなりそうな気配でしたので、そういう人たちに対し出社しなくても業務を継続できるように準備をし始めていました。それが4月になったらあれよあれよという間に日本全国で引きこもりをしないといけなくなり……。
そうは言っても、在宅勤務は急にはできません。国や政府・自治体がどれだけ再三再四「可能な限りテレワークして」といったところで、ハイそうですかと在宅勤務できるはずがない。パセイジのお客様には、もっと早い2月頃から社員様の在宅勤務を実施していた企業さまもおられますが、そのような企業様は世に言う働き方改革の一環として、ずっとずっと前から大なり小なりテレワークや在宅勤務を導入していたように見えます。

備えあればうれしいな

で、弊社パセイジの場合ですが、在宅勤務実施に持ち込むことができたのは、テレワーク用の設備を持ち合わせているなど、在宅勤務をするための環境をたまたま持っていたからです。具体的には;

  1. 実は昔、一部の部門限定で在宅勤務を実施しており、そのとき構築したVPN環境をずっと維持していた。また、BCM的な観点で東京-大阪間の拠点間VPNを張っていた。
  2. 制作現場でペーパーレス化が進んでいた。つまり、紙ではなくpdf上に指示入れして原稿を作成する文化が進んでいた、ファイルサーバーへのデータの置き場所のルールを整備した、などなど。
  3. メールだけでなくチャットの導入が進んでおり、出社・在宅を問わず仕事を進めることができるツールの利用が進んでいた。

もっとも、社員全員一斉に在宅勤務するというイベントは当然ですが初めてでしたので、設備や環境があるからといって「はい明日から在宅勤務ね」となったわけではありません。在宅勤務実施の前日は、自席に座った記憶がないくらい社内をかけずり回って準備や指導に追われていたと記憶しています。社員様のおよそ半数が初めてテレワークを利用する人たちでしたので、前日まで利用案内や使いかたの指南をしていました。また、それまでは1日あたりのVPN接続利用者は片手で数える程度でしたが、在宅勤務初日から40名弱の社員様がVPN機器に一斉にアクセスするというのは前代未聞でしたので、初日は心配で心配で……幸いにも、決定的に大きな障害もなく現在に至ります。もっとも、接続が切れるとかレスポンスが遅いという事象は発生していますけど。
いずれにせよ、当時は急に設備を用意したくてもできない状況でしたから、在宅勤務用の設備を持っていたことが大きなアドバンテージになっていたのは確かです。VPN対応機器はおろかモバイルルーターも品切れで入手困難だったし、ワゴンセールで手に入ったWebカメラもその当時の時点で叩き売りにはお目にかかれなくなりましたね。あとは、これもたまたまですが、在宅でも仕事ができる条件をクリアしていたからでしょうか。備えあればうれしいな、です。いや、コロナ禍自体はちっともうれしくないぞ……。

次回からは、パセイジが持っていた環境(備え)について、詳しく解説したいと思います。また、パセイジの在宅勤務も3回目ですが課題も多いので、そのあたりも追ってお話ししたいと考えています。
ここまでお読みいただきありがとうございました、今回はここまでにしとうございます。