[とくダネ!ナオキ 第98話]よそ者には???
8月下旬に札幌へ行ってきました。目的地の一つにある写真の左側の売店で日本最北の酒蔵

ジンギスカン鍋は中央が盛り上がっていると思い込んでいたので、サッポロビール園開拓使館で席に案内されたとき、イメージしたのとは違う鍋に少々戸惑ってしまいました。

気を取り直してビール飲み放題とジンギスカン食べ放題を注文し、ジンギスカンのうまさは鍋の形に左右されないことを確認しました。
鍋とビールをたっぷり堪能した後、ほろ酔い気分で札幌駅近くのホテルまで歩きました。その途中の交差点で信号機に違和感を覚えました。信号が縦に配置されていることではありません。それは雪国生まれなので慣れています。

写真に写っている2つの信号機の拡大表示が次です。


同じ交差点なのに信号機の名前が違います。片方は北7西2、横断歩道の先は北8西2です。信号機に付いている名前が間違っているはずはありません。どういうことでしょう。Google Mapで調べました。

一瞬目を疑いました。信号機の名前が4つ併記されています。記載順序も含めて戸惑いを覚える交差点の表記です。写真の左上、右下、左下、右上の信号の順序で名前が記載されているのです。
ちなみに弊社近くの芝5丁目交差点のGoogle Mapの表記は次のようです。

信号機の名前は「芝五丁目」だけです。三田は交差点の地下にある都営地下鉄の駅名です。実際の信号機の名前表示は、次のようにすべての信号機の名前が芝五丁目です。これは、交通情報などで使われる交差点の名前でもあります。


札幌では交差点の信号機の名前が4つの角すべて違います。
ちなみに、Google Mapで

「北7西2」と「北8西2」という名前の信号機が最初の交差点と西隣の交差点にそれぞれあるのです。それでも、交差点自体には名前が付けられてはいません。
何を表しているのか疑問に思い、札幌市の地図情報サービスでこの交差点を調べてみました。

地図中央の交差点が問題の交差点です。北7条西2丁目と記載されたブロックの角にあるのが「北7西2」と表示された信号機です。どうやらわかったような気がします。信号機が設置された角が属するブロックの町名が信号機に表示されているようです。つまり、北8条西2丁目のブロックの4つの角それぞれに北8西2という名前の信号があるのです。

また、上記地図の範囲には橋の名前は記載されていますが通りの名前は記載されていません。(北八条橋のずっと右に「道道花畔札幌線」の記載があります。また、北八条橋から南北に延びる川の両岸に沿った広い道路は、はるか離れた北のほうに国道5号線と書かれています。)
道路の管轄が、国、道、市とバラバラなので、通りの名前も札幌市としては北8条通りとは正式に記載できなかったのかもしれません。結局、上記のように信号名をブロック名で表すしかなかったのでしょう。
ちなみにGoogle Mapでは上の写真のように「北8条通」と記載されています。
一般の人は役所の管轄を知る必要がないので、北8条通のほうが通じるのです。
ちなみに、Google Mapでは、縦方向の通りは「西2丁目通」です。しかし、地図上に「西1丁目通」の記載はありません。橋が架かった川の両側の通りは「創成川通」となっています。
いずれにせよ札幌はよそ者には???な地名が多いようです。