
[とくダネ!ナオキ 第88話]そろそろ国際規格に合わせたら?
今回は第87話への追加です!
私の不勉強をさらしてしまいました。次の図記号はJIS Z 8210:2022の6.2.9に規定された「さわるな」の図記号です。

さて、このJISには附属書JFが付いています。
そこにはJISと対応国際規格との対比表が記載されており、JISと対応国際規格との技術的差異の内容及び理由が次のように書かれています。
平成28年度に行ったJIS及びISO理解度比較試験において,JIS図記号のほうがISO図記号より適切であるという回答のほうが多かったためJIS図記号を維持することとした。機能(定義)が同一であるが,イメージコンテント(図材と相対的位置)及び図記号が異なるためISO企画と整合していないとみなした。
また、JISと対応国際規格との技術的差異に対する今後の対策には次のように書かれています。
我が国の事情であり国際提案の予定はない。
さて、この比較試験が行われたのは平成28年度(2016年度)です。10年前はオーバーツーリズムなんて想像もできなかったので、この対応はやむを得なかったと思われます。今でも日本人だけを相手に試験すれば同じ結果になるでしょう。しかし、日本に押し寄せる外国人を考慮しなければならない時代に来ているので、次のようにどちらも記載するなど、対策を考える時期に来ているのではないかと思います。

でも日本人なら右の図記号だけでも問題なく理解すると思うので、私としては国際規格に合わせたら良いのではないかと思います。