マニュアル用イラストの取扱アニメーションへの流用
お客様より、モバイル向け取扱動画の依頼をいただきました。実物の撮影による実写動画ではなく、マニュアルに載せるために作成したテクニカルイラストを上手に流用して効率よくアニメーション化しました。(2017 年)
取扱アニメーションの制作背景
クライアントの担当部門様では、製品の情報家電化に合わせて、モバイルアプリなどでも積極的に取扱情報を配信されていました。製品によっては実写動画よりもテクニカルイラストのアニメーションの方がわかりやすく、しかも実写よりコスト減となることが見込めるという観点から、マニュアル用イラストを流用したアニメーション制作をご相談いただきました。
取扱アニメーションへの要望
取扱アニメーションの制作にあたり、次のご要望がありました。
- 実写映像で行っているような3次元的な動きも加えたい
- 実写映像よりコストが低減できるかテストしてみたい
- イラストならではの表現や効果を加えたい
制作工程と工夫
上記のご要望にお応えするために、当社では次の工程で制作を進めました。
- マニュアルの制作段階で、あらかじめ取扱アニメーションの構成を検討
- マニュアル用イラスト制作時に、アニメーション化に必要となる部分がすべて含まれるようにイラストデータを作成 たとえば、取り出しや取り付けが必要なパーツは分離して描く、取り出したときの隠れている部分なども描いておく、など
- Adobe Illustrator(イラストレーター)とスムーズに連携するAdobe Animate(アニメート)を使用してアニメーションを作成
取扱いアニメーションのサンプル
取扱アニメーションの制作効果
当初の見込みどおり、実写映像による取扱動画よりも低コストで制作できました。また、実写動画よりもわかりやすい取扱動画になったとお客様に評価をいただきました。